ジュエリーリフォームの際デメリットに豹変してしまう例

宝石を枠から外して見える事

宝石やジュエリーのリフォームをお願いする際に不安はありませんか?


ジュエリーデザイナーの乙未です。

ジュエリーリフォームの際大事な宝石を預けたり、高価な買い物をする訳ですから当たり前の話です。

その不安と同じくらいに、お預かりする側も、その宝石達に責任を持つ事になります。

沢山のデメリットが発生する覚悟をもって挑んでおりますので!?責任重大です!!

が、ジュエリーリフォームのデメリットについて先にお伝えしているお店は少ないのでは?と思います。

沢山のジュエリーリフォーム例を経験した事から、どのようなデメリットが発生するのか?

リフォームしようとしたら、いままで普通に使えていたジュエリーなのにデメリットに豹変してしまった

ジュエリー達の例など、ブログでお伝えしていきたいと思います。


こんなデメリットの例が多数ございます!


まずは、お持込みされた宝石につきまして一番のデメリットは

リフォームご希望の宝石が、本物ではなかったという事実が判明する事です。

その場合はすみやかにご報告させていただいております。

ダイヤモンドだと思っていたのに、キュービックだった。

ルビーだと聞いていたのに、ガラスだった。

本パールだと言われていたのに、フェイクパールだった。

実際に起った事実です。

まさかの真実にビックリされてしまう事もあります。

ただ真実をお伝えしない訳にもいきませんから、、、

それでも思い出があるという事でリフォームする場合もございます。

リフォームをする前にきちんと確認してから進めるようにしております。


その他の宝石達の豹変例をご紹介


1、洗浄により付着していたゴミ等が取れて変色する事がございます。

指輪の裏側などに皮脂などがこびりついていて、リフォームする際にきれいにしたとたん

色が変わったと勘違いする事もあります。

ダイヤモンドの場合はキラキラが復活しますので問題にはなりませんが、色石の場合は色が薄くなった?

と勘違いされる場合もございます。

それ以外にも宝石リフォームでのこんな事例もございます。

下記のお写真をご覧ください!

 

宝石を枠から外して見える事
リフォーム前に宝石を枠から外して見える事

宝石は翡翠ですが、リフォームを前提で外した指輪の枠に緑色が残っているのが分かりますか?

これは宝石を濃く見せる為にわざと色を乗せています。

外して洗浄すると、翡翠の色はぐっと薄くなりました。

お客様にはリフォーム前にきちんと画像や実物をお見せして

説明してからのご案内となります。

宝石をすり替えられた!?

あとこれは嘘の様な本当の話ですが。。

リフォームだけではなく、サイズ直し&新品仕上げでお預かりさせて頂いた指輪をご納品したところ

『宝石の形が丸くなっている!?四角だったのでは?』

というもの。。

周りのデザインが四角っぽいデザインで、尚且つ長年普段から着けっぱなしで

皮脂や石鹸などこびり付いてしまい、元がどんな形だったのか?

忘れてしまって四角形と思い込んでしまったケースです。

お客様も私達もびっくりですよね~

 

2、元枠から外した時に陰に隠れていた宝石のキズや内包物が現れる事がございます。

パール編

リフォーム前のパール
リフォーム前のパール

特にパールやサンゴなどの有機質宝石は、隠れたところにエクボやキズがあります。

傘が大きかったり、デザインで見えない部分が多い場合はその可能性が多いです。

パール右下に元からあるエクボが見えますか?

こちらは何と!!指輪から外してみたら。。。

 

真珠を取ってみたらびっくり!穴が2つ開いてました。
取ってみたらびっくり!穴が2つ開いてました。。

あろう事か真珠をジュエリーに固定する為の芯穴が2つも。。。

穴は1つで十分なはず。。

シンプルなピアスに作り変えのリフォームの場合などは見えてしまう事になります。

まさに古いジュエリーをリフォームで復活させようとしたが為に発覚してしまった

デメリットの典型的な例です。

蓋を開けたらスカスカの空間である事が発覚したマベ真珠
こっこれは???

コチラはつゆ型のマベパールです。

リフォームのご依頼で持ち込まれました。

作業をしていたら白蝶貝とマベ真珠を張り合わせている接着剤が劣化していたらしく

写真の通り外れてしまいました。

確認すると。。。スカスカ。。

マベパールは構造上空洞が出来るので、補強のために核と充填物が入るのが通常です。

ところがこちらはスカスカの中に核のみが入っている状態。

空間に入れた充填物が温度差で膨張し、真珠層に割れが生じる事もあるそうなので

それを回避する為なのか?は分かりませんが。。。

リフォームするにしても。。

中身がこれではちょっとショックですよね。。

靱性に弱いエメラルド

宝石ではエメラルドなど爪の下から割れが出てくる場合がございます!

特にエメラルドはモース硬度は7.5~8と云われておりますが

肝心な靱性は弱く割れやすいのですよね。。

エメラルドはリフォームには向いていない、との意見があるのも当然です。

爪で枠に留めた時にすでに割れていて、そのままというケースも極稀にあるのです。

リフォームする際にはまぁまぁ冷汗ものです。

写真:お持ち込みのエメラルドリング。バレリーナデザイン。
リフォーム前のお持ち込みのエメラルドリング

実はガラスだった

以前、お預かりした水晶だと思っていた石が、ガラスだった事がありまして

外したとたんに割れてしまいました!

真実をお伝えして、リフォームは諦めて頂き枠を買い取らせて頂きました。

その他、海外の製品は石の下からオガクズが出てきたり、ダブレット(張り合わせの石)

で高さや色を盛っていたり。。

ありとあらゆる方法で見せ方を変えてきます。後ほど出てきますが。。

よく考えれば、お土産価格だったり理由も明確なのですが、

それなりなのですねどこの国でも。。

ダイヤモンドが留まっている爪の下に!!

写真を拡大してみてください。

右上の爪の部分に白っぽくクラックが確認できます。

おそらく元々ダイヤにある中キズを隠す為に、爪で覆い隠した

というモノです。

お客様からお預かりした時には気が付かず、ビフォアー撮影を

している時に気が付きました。

なのでダイヤを外す前にお客様へこちらからその件を申し出ました。

リフォームのGoサインを頂いたので、何とか同じように爪で覆い隠す

デザインで納めることが出来ました。

これがダイヤを外してから。。。

では遅いのですよね。。

外した時に傷が入ったのでは?

というお客様に不信感を与えてしまう、というデメリットが生じます。

危ない危ない。

爪の下にクラックが入ったダイヤモンド
爪の下にクラックが入ったダイヤモンド リフォーム前

3、人工処理をしたものが加工行程で変色する事がございます。

この例はリフォームを前提に加工しないと分からないのですが、非常に厄介ですね!?

事前に人工処理についての知識も必要です。

今はほとんどの宝石に熱処理やトリートメントがされていると言われています。

情報が開示されていれば問題のない宝石もあります。

モノによっては放射線で色付けするモノもあったりと。。

ルビー編

モザンピーク産の鉛ガラス含浸ルビーなどは酸によって腐食されやすい事が確認され

問題になっております。

リフォームする際には要注意です。

知見が浅い職人に任せたら。。。

というリスクも伴います。

鉛含浸処理のルビー
鉛含浸処理ルビー

ジュエリーの製作工程では『酸性』を使う事もありますので

引き受ける側としても要注意です。

大粒で安いルビーは要注意です!

 


驚愕のリフォーム豹変例


4、異素材を張り合わせて本物の宝石に見せかけているモノもございます。

こちらはオパールの層を異素材と張り合わせて色を濃くし

ブラックオパールに見せるという手法の『ダブレット』というものです。

海外のお土産屋さんとかに安く売っているのが特徴です。

リフォームするには。。。ちょっとためらいますよね。

 

Doublet Opalの画像
リフォームでお持込のダブレットのオパール

一見ブラックオパールに見えますが人工的に作られたものです。。

裏をご覧ください。

スライスした薄い透明感があるオパールをベースに異素材(貝殻、水晶など)の表面を青黒く塗り

あたかもブラックオパールである様に見せかける手法です。

よ~く見ると間に黒いものが水平にはいっていますよね。

三層のトリプレットに見えますがこちらはおそらく塗料です。

余程大切なモノでない限り、リフォームはお薦めいたしません。

 

Doublet Opalの裏側の画像
ダブレットのオパール 裏面

リフォームで指輪から外さなければ永遠にブラックオパールだと思い込んでいた。。

元枠から外してみてびっくりです。。

この現実をみてリフォームする事を諦めるお客様もいらっしゃいます。

残念!

こちらもジュエリーリフォームを前提に持ち込まれたお客様が、長い間ブラックオパールだと信じていたケースになります。

 

5、天然石だと思っていたルビーが、実は合成石だった。。

 

1940年~にベルヌーイ法で合成石が国内で開発され、多くの日本人の方がそれを購入しました。

ベルヌーイ法についてはコチラ(引用元:ウィキペディア)

親から子へ子から孫へと長年かけて継承されて行くうちに、本物のルビーやサファイヤと信じ込んでしまったケースです。

特徴としては指輪やペンダントの枠は本物の金で作られています。

宝石が合成石と分かってしまうという

代表するジュエリーリフォームの際のデメリットです。

 

合成コランダムの画像
合成コランダム

先程も話でましたが、殆どのお客様はたとえフェイクと分かっても

代々ご家族から継承された大切なものには変わらない。

ご家族の思いや歴史が刻まれたものである、という認識のもとリフォームされる傾向にあります。

そう考えると一概に『偽物だからリフォームしない』

という概念はあまり標準的な考え方ではないのかもしれませんね。

 

Synthetic corundum rubyの画像
合成コランダム

6、本物の金だと思っていたのに。。実は偽物だった

ジュエリーリフォームの下取買取の足しに。。

という事でお持ち込みされるこちらがフェイクゴールドと判明することも。。。

 

偽物のゴールドインゴッドの画像
偽物のゴールドインゴッド

K18GPのGPは『Gold Plated』の略になり『金メッキ』の事を言います。

他にK18GF 『Gold Filled』の略で『金張り』というものもあります。

どちらも地金は安価である真鍮だったり洋白だったり様々です。

残念ですがお買取りは不可となります。

しかも堂々とFEINGOLDとあります。

本物はFINEGOLDなんですが。。

 

偽物のゴールドインゴッド 裏面
偽物のゴールドインゴッド 裏面

7、本物だとばかり思っていた真珠が。。。

こちらのケースもリフォームのデメリットとして多く見かける事例であります。

完全に塗装、あるいは光沢樹脂を張っているモノになります。

2次加工で破損するリスクがあります。

最近では見かけませんが、一時出回りましたが貝殻を粉状に磨り潰して丸く固めた

『貝パール』なるモノもございました。

こういったフェイクパールは余程の思い入れのあるモノ(遺品や継承された特別なモノ)

を除き、リフォームや修理は当店ではお断りする事も。。。

 

偽物のパールの画像
偽物のパール

余談ですがここで一つ『本物の真珠と偽物の真珠の見分け方』

を簡単に。。

真珠と真珠をキズが付かない程度に軽くこすり合わせてみてください。
*写真参照

微かに抵抗が感じられれば本物!抵抗が全くなくツルツルなら偽物!です。

それでもわからない場合、歯でちょっとかじってみてください。

本物なら『シャリっ』と抵抗を感じるはずです。偽物なら同じくツルツル。

注意点は割れたりキズが付いてしまう様な勢いでやらない。

あとこれは当たり前の常識かと思いますが。。。

お店に展示してある真珠などでは絶対にやらないように!!!

という事ですかね(笑)

本物と判明したらリフォームするモチベーションも上がりますよね。

 

パールが偽物か本物か見分け方の画像
パールが偽物か本物か見分け方

8、驚愕のプラチナ250!?リフォーム時に下取は可能?

こちらを持ち込まれた時は正直驚愕いたしました 笑

売る方も売る方、買う方も買う方、といった感じです。

写真:プラチナ250の指輪って見たことない!!大丈夫?
プラチナ250の指輪って見たことない!!大丈夫??

おそらく10年~20年前のプラチナが高くパラジウムが安い頃に出回ったモノになります。

オレンジジュースに例えると果汁25%といったところでしょうか。

安い添加物を混ぜて売っているような感じです。

おそらく『プラチナ』と表示して販売していたモノと想定されます。

ちょっとあり得ない様な内容です。  が。。。

2021年頃はパラジウムが高騰していたのでお持ちだったらラッキーという事になります。

一時はプラチナの3倍の価格、2021年9月時点では2倍ほどです。

ただ買取業者がパラジウムという事で買い取る可能性は低いです。

JIS規格としての取引対象としてはプラチナ850以上がメインになるので

良心的ではないところはリフォームの下取としては買取してくれないおそれも。。

当店ではご安心ください。X線分析機でパラジウムの含有量をお調べします。

あれ?デメリットなのかメリットなのか分からなくなってしまいました 笑

 

別の例なのですが酸と言えば。。

以前メッキが出来ない宝石のペリドットを試しにメッキしてみました。

酸に弱い宝石はメッキ不可なのですが、案の定真っ白になってしまいました!

(自分のジュエリーで試しましたので問題は発生しませんでしたが。。)

これはペリドットが採取される産地(南米産かアフリカ産)によっても違うようです。

宝石には色々な特性がございますので、きちんと説明の出来るお店が信頼できる証です。

紙一重でデメリットとなってしまいますので、リフォームの打ち合わせには十分なお時間をいただいております。

こうしてきちんとご説明することでジュエリーリフォームのデメリットから脱却する事だって出来ます!

事前に真実が分かれば、違う考え方が出来るからです。

地金のみを売買したり、旅行用にライトに使ったり、お孫さんにあげてしまったり、、、

諦めもつくと言うことですね^^


最近の傾向!


最近の傾向は、TVショッピングや通販などで独自のネーミングで売っているジュエリーです。

プラチナコーティングと称してのシルバー製品だったり、ダイヤモンドもどきのホワイトサファイヤ、

修理もメンテナンスも当然リフォームも出来ないジュエリーが氾濫しています。

そのようなお品をお持込みされても、ほとんどがリフォーム出来ません。

その時を楽しむジュエリーとリフォームして継承するジュエリーは種類が違います。

全部とは言いませんが、このようなところから購入されたジュエリーはリフォームの際に

デメリットに豹変する可能性が高いですので、ご注意ください!

あくまでもファッションを楽しむアイテムとして考えて頂くのが一番ですねー^^

今は本物で値段が高ければいいという時代ではありません。

ですが、本物には本物のすばらしさがあります。

そこのところの価値観は両者ともに違います。

その違いをきちんと分かっている事の方が重要かと思われます。

ジュエリーリフォームの料金についてのデメリットもお伝えしたいのですが

長くなりますので次回にご紹介していきたいと思います!

最後までコチラを読まれた方は、ぜひ永久保存版として保存してくださいね。

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