手作りの定義ってあいまい!? ある同業者…
ジュエリーリフォームとジュエリーの修理の違い
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- (最終更新日: )
- 投稿者:国家検定1級技能士 深沢友貴
ジュエリーリフォーム?それともジュエリー修理?
ここ最近多いのですが、ジュエリーTAKAのホームページから「ジュエリーのリフォーム」でご予約を頂き
実際にカウンセリングをさせて頂くと「ジュエリーの修理やサイズ直し」だったりする事がございます。
どうやらお客様からすると「リフォーム」=「修理」と思い込まれている方が最近いらっしゃる様です。。
実は欧州などでは「リフォーム」というのは「自宅などの一部を部分的に改作する」
という意味が一般的であります。
この感覚からすると『修理』=『リフォーム』なのかなぁ~といった感覚です。
本来日本におけるジュエリーのメンテナンスに使うのであれば
「ジュエリー修理」が正しい言い方になります。
写真はデザインとアイテムを新しくする『ジュエリーリフォーム』の一例です。
一般的に今国内で使われている「ジュエリーリフォーム」という呼称は本来なら
「リメイクジュエリー」あるいは「リモデルジュエリー」もしくは『リ・ジュエリー』
が世界共通の正しい言い方になるんですよね。
おそらく日本の文化に沿ってそういった和製英語が発展してしまったのが原因で
本来の意味である「リフォーム」と「修理」を混同されて考えられていた可能性があります。
何だかややこしくなってきましたが(笑)
そういった意味付けの所は、今後きちんとしていかなければならないと責任を感じている次第です。。
それでもまだリフォームと修理の違いが分からない!
という方にこちらを見て頂きたいと思います。
今回は指輪のサイズ直しを例にとってみましょう!
こちらはアメリカで購入された「K10のアメジストの指輪」です。
現状のサイズが21番で15番へサイズダウンがご希望、との事でした。
何と!!数年かけて日本国内10か所以上の宝石店やジュエリーショップを
廻りに巡って全て断られたモノだそうです。。。汗
こちらはジュエリー修理の部類に入ります。
爪留めではなく「伏せ込み」という技術でセッティングされた指輪は、
もっともサイズ直しが難しいとされていて、熟練のクラフトマンであってもかなりリスキーなモノになります。
出来るか出来ないかは経験値、スキル、がカギを握っていますが。。
当店では「サイズ直し可能」との判断で承りました。
貴金属が勝つか。。宝石が勝つかの勝負です。
なんとか完璧に出来上がりました。
事前に「真円を出すのはお約束できませんがそれでも宜しいですか?」
と確認をとらせて頂きました。
ほぼ真円でまとまりました。
正直私もホッとしました。
仕上も入りピカピカの新品同様
当店では購入された時以上の感動と仕上がりをお約束いたします♪
小キズもとれリフレッシュ完了です!
くすんで見えていたのがウソの様です。
新品以上??
まるで修理ではなくリフォームをした様な輝きですよね。
昔は私も経験値が低い頃はこのタイプの指輪は断っておりました。
今では経験値がモノをいい、お客様のお役に立てれるようになってきました。
この様にリフォームするだけではなく修理する事で
お気に入りのジュエリーを長くご活用頂けると思います。
若い頃にこの様な秘密特訓を積んできました。⇒プロになる為のストーンセッティング自己訓練
納品時にはご覧の様な梱包でお届けしております。
リフォームと修理の違いがお分かりいただけましたか?
いかがでしたでしょうか?
ジュエリー製作の基本の基本中である「サイズ直し」を例にジュエリーリフォームと
ジュエリー修理との違いをお伝えいたしました。
そっくりそのまま全く違うデザイン、アイテムに変えるのが『ジュエリーリフォーム』
今回の様に部分的に直して使えるようにするのが『ジュエリー修理』
です。
お持ちのジュエリーにお悩みを持たれている方などはご参考までに。
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