沖縄三線のオーダーブローチ 昨年末に投稿…
リアルモチーフのミニチュアオーダージュエリー
- Blog オーダー オーダージュエリー
- (最終更新日: )
- 投稿者:国家検定1級技能士 深沢友貴
超リアルなミニチュアジュエリーのご依頼
長年オーダージュエリーを手掛けていると、時に限界を追求せざるを得ない
とんでもないご依頼が入る事もしばしば。。
ほとんどジュエリーの枠を超えた云わば
『美術品』の様な作品つくりの依頼が多いのも当店の特徴です。
その中でもまだご紹介しきれていない『超』が付く超リアルな作品が
何点かございますのでご紹介していこうと思います。
こちらのシリーズでご紹介致しますのは
本物そっくりに表現した『ミニチュアジュエリー』達
殆どのイレギュラー(標準化されていない唯一無二な作品)な作品作りは、100%私が手掛けるモノが多いのですが
内容によっては、当店とパートナーを組んでいる1流技術者とのコラボレーションで
それは達成できます。
適材適所でしょうかね。
さて、以前こちらの『溶かして作る指輪』をご依頼いただいた顧客様からのご依頼で
『TAKAさん凄い!ここまでの技術があるならこんなのも出来ちゃう???』
といった軽いノリから始まりました。
フルートをそっくりそのままミニチュアブローチに
この度は何と!『フルートのブローチ』をご依頼頂きました。
フルートをご趣味、そして愛されており肌身離さず身に着けていたい
というご要望でした。
それもそっくりそのままミニチュアフルートな感じで♪
簡単な様でかなりハードルが高い依頼なんですこれが。。
更にここではご依頼主様、私達、そしてエンジニアとの連携が作品作りの良し悪しを左右させます。
まずは信頼できる一流エンジニアに3D画像を製作して頂きました。
CAD技術者といってもピンからキリまで
こういったCAD画像が出来るエンジニアも、ここにきて多くはなってきましたが
実際にジュエリー製作を経験した者は非常に少なく、CAD技術だけが先行してしまったチグハグ者が多い中
実際に制作経験も豊富で、実際に手作りでも同じ作品を作れる職人のみを
『一流エンジニア』と呼ばせて頂き
当店ではパートナー提携させて頂いております(実際は心、精神の提携 笑)
3D画像をご覧ください。
そのまんまフルートでございます。
本当に細部まで立体的に3Dで詰めて型をおこしていくのです。
次の画像なんて凄いと思いません?
かなり高度な技術です。
実際に手作りでかなりの数を熟さない限りここまで細かい作業は
不可能だと思います。
そして各パーツを今度は造形出力の段階に備え
写真の様にパーツの集合体を3D化します。
まるで車のエンジンみたいな!
出力で出来たものを今度は貴金属に鋳造していきます。
そしてそれを一つずつ仕上げをしロー付けし組み立てていきます。
写真はちょうど終盤にブローチ針の組み立ての図です。
フルートのミニチュアジュエリーがいよいよ完成です!
こちらをご覧下さい。
超リアルだと思いませんか?
5㎝前後のミニマムフルートのブローチが完成しました。
お洋服に着ける事を想定しブローチ金具とのクリアランスにも
打ち合わせで拘りました。
ピッタリ吸い付く様に固定されてるのが分かりますね。
平らなところに置いたときはこんな感じです。
ミニチュアで細部の0.1ミリまで追求した作品には
やはりオーラが違いますよね。
そのまんまフルートです♪
フルート好きならこうして飾って眺めているだけでもワクワクですよね。
今回のブローチ金具は
『鉄砲金具』と言われる押し込み式の金具を設定しました。
逸品モノによく使われるブローチ金具です。
一般的に量産品に使われる『風車タイプ』と違い出っ張りを極力抑えることが出来ます。
なのでフィット感は絶妙です。
横からの図。
ブローチの針と本体の間が
どのようなお洋服に着けるか想定してのクリアランスか?
まで拘って作り込んだのか分かります。
比較的薄めのブラウス等、ジャケットにもフィットできますよね♪
リアルミニチュアシリーズ
今回はフルートのご紹介でした!
次回第二弾は
『沖縄三線』をお伝え致します!!
その後は今手掛けている途中の観音様!?の予定です♪
リアルモチーフのミニチュアジュエリーは如何でしたでしょうか?
あんなのこんなの色々あると思います。
ミニマムにして常に身に着けていたいモノ。。
人それぞれですが、ジュエリーという形でそれが実現出来る事
本当に素晴らしい事ですね^^