今回お持ち込みは、翡翠の指輪です。ジュエ…
こんな事も出来るの!?テクニカルなリフォームご紹介
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- (最終更新日: )
- 投稿者:ジュエリーデザイナー乙未
デザイナーの乙未です。
ショップをオープンして14年目となります。
様々なリフォームや修理のご依頼いただいておりますが、
なかなか手強い加工も経験してきました!
貴金属の特性や強度・耐久性や融点、宝石の硬度などトータル的な加工知識を持ち、把握していないと、出来ない作業ばかりですので、
こんな風に加工したい!!とのご要望にそのままお答え出来ない事も。。
例えば、宝石を留めるのにぎゅっと指で押して留めてください!とか、
ロー付けを接着でしてください!とか、
お客様が一生懸命に考えられたアイデアを実行出来ない事も沢山あります。
その場合はきちんと加工行程をご説明させて頂き、ベストなご提案をするのですが
皆様口を揃えておっしゃる事が、結構大変な作業なのですね〜、、、
もっと簡単に考えていました!と言われます。
はい、それがジュエリーです。
耐久性があり、永続的に朽ちない素材はそんなに簡単に加工が出来ませんが
加工をしっかり行えば、何世紀も使う事が出来るのです。。
今回のご依頼も、まだ小さなお子様にご親族様から受継いだジュエリーを継承してもらう為にご来店頂きました。
しかも!2本の指輪をドッキング!?
お持込み頂いた指輪2本です。
アメシスト付きの指輪はゴツいし、結婚指輪はシンプルすぎるし、どうしましょう?
お子様は、男の子と女の子お一人ずついらっしゃるそうです。
お二人に平等にするには、、、アメシストリングのゴツメのアームを切り離しメンズジュエリーに、
シンプルな甲丸指輪をアメシストの切り離したアームにドッキングさせるという何ともテクニカルなご依頼です。。
何だかまだこんがらがりますね!?
とにかく、娘さんと息子さん様にアレンジする任務でございます。
それでは、加工してみましょう^^
あ、何となく見えてきました。
アメシストのゴツメなアームが切り離されています。
シンプルな結婚指輪と合体させます。
そして切り離した四角っぽかった部分は、一部金を足してメンズジュエリーにお仕立てします。
あれ〜違和感なく仕上りました。
最初からこんなデザインだったでしょ?と言われてもおかしくありませんよね!?
このような加工は経験値が無いと恐らく出来ません。
というか、やりたくありません、が、正直な答えかもしれません。が、
お客様とあれこれ打ち合せしながら、こんな風に、、とか、あんな風にって、、
その結果このようなデザインが生まれた事にジュエリーの素晴らしさを感じます。
このような加工秘話も継承された時に語られて、思い出になるのだと思うとジンと来ます。
ジュエリーひとつひとつに生まれたストーリー、お子様が二十歳になった時にお渡しするそうです。
ジュエリーTAKAはクラフトマンとデザイナー在中の工房を併設したジュエリーショップです。
まずはご相談ください。
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