ジュエリーのリフォームには様々な方法と種…
ジュエリーリフォームに向いている宝石・向いていない宝石とは? 専門家が徹底解説

はじめに
国家1級クラフトマンTAKAです。
お持ちのジュエリーに使われている宝石は、リフォームに向いているのでしょうか?
これは、当店ジュエリーTAKAでも非常に多くいただくご相談の一つです。
宝石は見た目だけでなく、「硬さ」 「割れやすさ」 「熱への耐性」 「加工時の安定性」
など多くの物性が関わってきます。
リフォームに向いている、向いていないに関しては、実は製作者の技量、知識レベルにもよるところもありますが。。。
この記事では、国家1級技能士のクラフトマンと熟練のジュエリーデザイナーが常駐するジュエリーTAKAの視点から
リフォームに向いている宝石・向いていない宝石を詳しくご紹介します。
それでは見ていきましょう!
リフォームに向いている宝石
◆ ダイヤモンド(モース硬度10)

リフォームにおける王様とも言える宝石です。
圧倒的な硬度と加工耐性を持ち、リスクが非常に少なく、安心して
様々なデザインにリメイクできます。
加工中めったに割れることはございませんが、強い衝撃例えばハンマー
なので直接衝撃を与えると「劈開」 といってある方向性に関しては弱いとされています。
通常のジュエリー加工では、意図的にやらない限りそんなリスクが生じる事はございませんので、ご安心ください。
◆ ルビー・サファイア(モース硬度9)

どちらも「コランダム」という鉱物で、非常に硬く、割れにも熱にも強いためリフォーム向きです。
特に「ピジョンブラッド」 「コーンフラワーブルー」など希少性の高い色味は、より価値を引き立てます。
ジュエリーリフォームに非常に安定した宝石といえるでしょう。
◆ アクアマリン・ブルートパーズ(モース硬度7.5〜8)

アクアマリンは透明感があり比較的硬度もあり、リングやペンダントへの加工に適しています。
ですが「ベリル」という鉱物系の仲間で、エメラルドと同類の宝石になります。衝撃や摩擦に注意です。
大きめのサイズや内包物が多い場合は、加工時に注意が必要です。
ブルートパーズも同様に衝撃に弱い面もあり、加工時はもちろん使用時も堅い物同士の接触に注意しましょう。
◆ スピネル(モース硬度8)

まるでルビーだと勘違いしてしまうレベルに美しい宝石です。割れにくく硬いため、加工に非常に適した宝石です。硬さもルビーの次くらいのモース硬度8程なので安心です。
歴史をたどるとかつてはルビーと同様な価値を持った宝石だったと云われております。
鮮やかな赤や青のスピネルは、ルビーやサファイアの代替としても人気です。
◆ ガーネット(モース硬度6.5〜7.5)

モース硬度6.5~7.5と一見弱そうと思いますが、耐久性があり、アンティーク調のリフォームにも映える宝石です。
事実私クラフトマンTAKAがリフォームで長年何度も扱いましたが、意外と強く靭性も強いと経験で判断しております。
色や透明度、カットによってアイテム、デザインの方向性が決まります。
神秘的な赤色ですよね♪
◆ トルマリン(モース硬度7〜7.5)

色のバリエーションが豊富で、ジュエリーデザインの自由度も高い宝石です。それと熱すると電気や遠赤外線を帯びる為、健康器具や枕などでも利用されてます。
健康的にも良いし宝石としても照りがよく、ジュエリーリフォームにも向いている宝石と言ってよいでしょう。
トルマリンの中でも高価な希少性高いトルマリンもあります。
特に写真のパライバトルマリンは希少で高額なだけでなく、インクルージョン(内包物)もあるため、慎重なリフォーム工程が必要になります。
一般的にリフォームに向いていない、または注意が必要な宝石
◆ オパール(モース硬度5.5〜6.5)

どこもリフォームを受け付けないのか、当店ではとてもご依頼が多いオパールです。
内部に水分を含む性質があり、乾燥や熱、衝撃に弱い非常に繊細な宝石です。
なるべく優しい貴金属の爪でセッティングするなど、リフォームには細心の注意が必要です。
加工には経験値と知識が必要になります。
◆ エメラルド(モース硬度7.5〜8)

エメラルドは内部に傷が多く、オイル処理がされている場合がほとんどです。
加工時にヒビやカケが入るリスクが高く、当店ではスコープによる事前チェックを徹底しています。
洗浄をする際にもオイルが抜けてしまわぬよう細心の注意が必要です。
◆ タンザナイト(モース硬度6〜7)

タンザナイトはタンザニアで見つかった時に、ティファニー社が名付けたとされる宝石です。
美しさは際立つものの、割れやすく熱にも弱いため、デザインやアイテムに制限が出やすい宝石です。
ペンダントやピアスなど負荷の少ないアイテムへのリフォームがおすすめです。
*写真はお持ち込みの非加熱タンザナイト
◆ パール(真珠)・珊瑚

真珠は殆どカルシウムでできており、表面が非常に繊細で、磨きや削りなどの加工に適していません。
なので指輪などは写真のように土台が100パーセント完成した状態で、ピアスやイヤリング、ペンダント同様に最後に接着をする方式で固定します。
真珠は日本人に古くから愛されており、一般的にはリフォームに向いていないとされますが、当店ではリフォーム事例も多い宝石の一つです。
◆ ラピスラズリ・ターコイズ・マラカイト(モース硬度5以下)

これらの宝石は柔らかく、湿気や汗、摩擦に弱い性質があります。衝撃には細心の注意が必要です。
なので海外製品などは、クッション代わりに宝石の裏にオガクズなどを入れる国も見受けられます。
リフォームを希望される場合は、特別な石留め技術で保護が必要です。
中でも写真の様なトルコ石のように、圧縮させて強度も強くさせたものは、経験上ジュエリーリフォームしても問題ない、という見識があります。
ジュエリーTAKAの対応とご提案
いかがでしたでしょうか?
当店では、リフォームをご希望の宝石について、30分間無料カウンセリングを随時実施中です。
「この宝石、使える?」「割れやすくない?」などの不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ジュエリーデザイナーと国家1級技能士クラフトマンが、アトリエを併設した店舗で直接ご対応いたします。
まとめ
宝石にはそれぞれ性質があります。ジュエリーリフォームに「向いている」 「向いていない」
は一概に決められず、石の状態やサイズ、カットの形状なども大きな要因です。
見た目では分からないリスクも陰に潜んでいるため、専門家による診断が欠かせません。
ジュエリーTAKAでは、お客様の大切な宝石を最高の形にリメイクし、次の世代へとつなぐお手伝いをいたします。
どうぞお気軽にお問合せください。
ジュエリーTAKAがジュエリーリフォームで選ばれる7つの理由
1、お客様とデザイナーとクラフトマンが三位一体でモノ作りをする。
2、デザインから製作まで一貫した製作方法でお仕立てする。
3、すべて手作りで既製の枠を使わないオーダーメイドである。
4、製作行程を惜しみなくお見せする。
5、お客様のストーリーを形にする。
6、豊富な経験値で強度や耐久性など後世まで引継がれるモノ創りに徹底している。
7、お値段以上の精度やクォリティーで満足度が120%以上である。
ポータルサイトで当店をご紹介頂いております↓
『東京のジュエリーリフォーム店10選。でもどう選べばいいの??』
お読み下さり誠にありがとうございますm(__)m
ジュエリーリフォームはジュエリーTAKAにご用命下さい。