ジュエリーリフォームによるトラブル例

エメラルドの指輪 リフォーム前

ジュエリーリフォームの流れを簡単にお伝えしますと


過去にジュエリーリフォームを利用された方は、その流れについてはご存じかと思いますが、たった一度のリフォームが知識不足で後悔するような結果となり、
二度とジュエリーリフォームはするまいと決めている方もいることでしょう。

若い頃よく身に付けていたネックレスやお母様から譲られたブローチなど、ジュエリーリメイクさえすればまだまだ利用できるはずなのにとても残念なことです。
そこで、失敗しないリフォーム、安心して任せられるジュエリーリフォーム専門店を探すために、どのようにリフォームが行われていくか、そしてトラブルを回避するための注意点などをご紹介したいと思います。

まず、ジュエリーリメイクするまでの一般的な流れとしましては

1、インターネットでお店を見つける。あるいは知人にご紹介頂く。チラシ。
2、お店に古い指輪や宝石などを持ち込む。あるいは宅急便で送る。
3、どの宝石を使ってどのアイテムでどんなデザインでどの金性なのかを打合せで決めます。
4、持ち込んだ指輪などのジュエリーを預けます。
5、数週間後に出来上がり。納品です。


の様に簡単の様に見えますが、実はそんな簡単に見える中にトラブルの元が沢山潜んでいるのです。
ただ、お店を探すにしても、そのお店での対応にしても、少しの注意を払いさえすれば、ご紹介するようなジュエリーリフォームのトラブルを避けることができると思います。

そして、当店では長年のリフォーム加工において経験からその都度対策をしてきました。
その「ジュエリーリフォームのトラブル例」を一部ご紹介したいと思います。

どうぞこの情報を元に、トラブルを事前回避出来る知識としてお役立てくださいませ。


① 預ける前と受け取った後の石の色が違う。キズが付いた。など

これに関しましては12年以上お店をやってきて数件ございました。
原因はリフォーム前に長年使用された結果、皮脂や汚れが付着した状態のモノに目が慣れてしまって、
リフォーム後に洗浄されて綺麗になったモノがセッティングされることによるモノです(洗浄して綺麗にした事が逆に裏目に出るケースです)

トラブル回避としては「その場でお客様が見ている状態で解像度の高い写真を撮る」ことです。
当店でも実施してますが、本当に最後の切り札として使用する様心掛けております。
それはお客様が「私の勘違い」といった心を痛めてしまう方もいらっしゃるからです。

写真の様に硬度の低い「エメラルド」は特に注意します。
最悪割れたまま留まっているケースもあるので、事前にお客様にお伝えする事が必須です。

特に経年劣化や紫外線で変色する「トルコ石、クンツァイト、パール」などでセット物は要注意です。
セット物だと指輪は普段使いしていたのにペンダントはタンスの中、というケースがあります。
こういった場合当然普段使いしていたモノは紫外線にあたり微妙に変色してます。
指輪だけサイズ直しをしてその後セットで使おうと思って並べてみると「指輪の方の石が色が変わった!」ということになります。
この辺も要注意です。あとは品質にもよっては片方が経年変色し、片方は当時の色のままというケースもあります。
 

お持ち込みのエメラルドリング
お持ち込みのエメラルドリング

② 預ける前の石のカットが違う。丸型だったのに四角になってる。など

正直これをお客様から言われた時にはフリーズしましたが、対策としてはやはり「その場で写真を撮る」ことです。
場合によってはその場で洗浄も行います。物理的に有り得ないので、その場でお客様ご自身に確認頂く事を強く勧めております。

当店では厳格な管理の元お預かりした宝石をお守りする事に徹底しております。
宝石が混ざってしまってどれがお客様の宝石なのか?分からなくなることは確率としてゼロに等しいと考えております。
ここでもお客様に恥をかかせてはならないのは当然のことです。


③ 思っていたモノと違った。

よく聞く話ですが本来は決してあってはならない事例です。幸いにも当店ではこういった例がほとんどございません。
それはデザイナーとクラフトマンそして主人公のお客様との三位一体で取り掛からせて頂いているからに違いないと考えます。
お客様に心配の種を植えさせてしまうのはプロとして言語道断といえます。事前に隈なく調べましょう。


④ 肌にチクチク当ってしまい痛い。直してもらいたいが『直せない』の一点張り

これも絶対にあってはならない例ですが、手掛ける者が未熟な職人や店員かを事前に見分ける必要があります。
しかしほとんどの場合窓口のみであり、どの様な経歴を持った職人が作るのか?デザイナーなのか?
不明点が目立つお店ばかりであるのが現状です。

中には正当なクレームに全く対応してくれないお店もあるとのお客様情報も。。。
事前に隈なく下調べし信用できそうなお店を探す事をお薦め致します。

ダイヤモンドのキューレットが出っ張っていてチクチク痛いペンダント
キューレットが当たってチクチクする

⑤ リフォームしたペンダントトップがコロコロ傾いてしまい気がつくと裏面が前に

完全に構造上の理解不足、経験不足の問題が招いた結果です。
経験豊富な1流のデザイナーや職人であればまずその『構造』から石橋を叩きながら進めていくはずです。
多方面から複合的にアドバイス出来る職人、デザイナーを選ぶ事でこの様なトラブルを未然に防ぐ事が出来るでしょう。
 


⑥ 指輪やチェーンの磨き直し等で「預ける前より軽くなった」です(修理編)

厳密に言うと1/1000g単位でバフ研磨により微量に軽くなる事は統計で出てます。
手に持ったくらいではわからないのでは?とこちら側から言いたいところですが、研磨する事により滑らかになり手触りの感覚の違いからくるものと思われます。
当店では以上の事をお伝えした上心配されるお客様には伝票で軽量gを記載するよう心掛けております。


⑦ サイズ直しをしたが、とても線が目立つ。(修理編)

こちらは事前にお客様からご了承を得るよう心掛けております。
どうしても持ち込まれた金性と当店が常備している貴金属の金性の違いによって、ロー付部分が凹んでしまうことがあります。
どうしても線が気になる方には事前に説明させて頂き、割高ではありますがレーザー加工をお薦めしております。
レーザー加工はベストな選択です♪


⑧ サイズ直しをお願いしたらアーム部分がペラペラに削られて返ってきた(修理編)

これは本当によく聞く話です。大切な指輪がガンガン削られて刃物の様にペラペラに薄くなってしまって返ってくる例です。
当店にもこの様な被害に遭われたであろう指輪が持ち込まれるケースが後を絶ちません。
よくよくヒアリングをすると『安くて早い所でやってもらった』とか『タダでやってもらえたから』など。変に安く謳っているところは要注意です。
安い分貴金属を削る取られてしまうというトラブル例です。

安かろう悪かろう。。。

それを回避するにはやはり事前調査をきちんとするべきだと思います。

修理に出して削られてしまい薄くなってしまった指輪の補修作業
ペラペラに薄い指輪のウデ下交換


トラブルを未然に防ぐためには。。。

こればかりはやはり事前対策としては、自身で時間をかけて下調べを隈なくする事に尽きる事だと思います。
もちろん良心的なジュエリーリメイク専門店であれば、お客様の不利益とならないように丁寧に説明させていただき、
お客様の意思を確認させていただいた上でジュエリーリメイクに取り掛からせていただくことになります。

お客様にとっては唯一無二の大切なジュエリーであり、リメイクしてお気に召さないとしても元の状態に戻すことはできません。
デザインが古くても手を加えずにあのままにしておけばよかった、まさかこんな状態で仕上がって来るとは思わなかったなど、
ジュエリーリメイクを後悔することがないように、ジュエリーTAKAではお客様と真正面から向き合い、ご信頼いただけるよう取り組んでおります。

ただ、やはりお店の選び方となれば、依頼者側であるお客様の自己責任による部分もあるかと思います。
結果的には『人間ありき』かと思います。

いかがでしたでしょうか?

まだまだございますが、今後ジュエリーのリフォームや修理をお考えになられている方はぜひ一つ参考にしてみてください☆(^^)
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