デザイナーの乙未です。 ジュエリーの修理…
ジュエリーの修理や指輪のサイズ直しは長年のベテランに任せるべき理由
- Blog ジュエリー修理
- (最終更新日: )
- 投稿者:国家検定1級技能士 深沢友貴
ジュエリーの修理ほど実は難しいモノはない
皆さんこんにちは~♪
最近なかなかクラフトマンの私自身がブログを更新する事が出来ずにいますが、一日に数分づつ下書き更新して保存~下書きをして保存とちゃんとマメにやっておりますのでご安心下さいませ(笑)
さて、おかげさまでジュエリーの修理のご依頼も多く、遠くは千葉県、神奈川、埼玉などから修理のお持込も大変増えてまいりました。
なぜ増えているのか???
遠くからわざわざお越しに来るわけは一体。。。
お一人お一人に必ずヒアリングさせて頂いているのですが、もっとも多い理由は。。
『どこも受けてくれない』
『一回試しに出したが、素人の私(お客様)でも分かるくらい下手くそ』
『持って行ったが出来るのか出来ないのかはっきり応えてくれなかった』
などなど。。。 プロとしてはあるまじき対応を受けて嫌になりインターネットで調べて当店に辿り着いた方が実は60%~を占めるのです。
裏返せばそれは 『修理を受けるには10年そこそこ経験した職人には無理』
という結論に達しました。
あとホント嫌われるくらいにシツコイほど私は業界人に訴えてますが(笑)まともな職人になるには『石の上にも3年』すなわち修行時間10000時間は最低熟している職人のみ、に限るのかなと。30年この業界にいてそう強く思います。
それほどジュエリーの修理は奥が深いのです。
あの日本を代表するミキモト(御木本)は明治時代創業からの歴史の中に
『御木本は当時の貴族らがヨーロッパブランドから購入したジュエリーのメンテナンスを積極的に行い技術を養ってきた』とされます。
まさにジュエリーリペアありきのミキモトジュエリーの今なのです☆
どうぞ上記を参考に失敗や機会損失の無い様に、どうぞ依頼に出すショップを見極めてくださいね!
さて以下は最近施しましたジュエリーリペアのほんの1部をご紹介いたします。
まずはプラチナ、ダイヤモンドの指輪のサイズ直し+フルメンテナンスからどうぞ!
当店では指輪のサイズ直しの序にルーズストーンのチェック、マシーンポリッシュによる新品仕上げを全て行う『トータルメンテナンス』で承っております。
もし石緩みがあった場合、締め直しも行いますので耐久性も上がりますし、実はそれ以上に
『凄い!買った当時より綺麗になった!!☆』
とお客様から嬉しいお言葉を頂く事も多く、最近ではリピートされる方も増えて参りました♪
そんな中の1例です。
次はこちら!ダイヤ抜けです。
『なんか歯抜けみたいでみっともない。新しくダイヤを入れて欲しい』
とのご依頼です。
ピッタリ合うダイヤモンドをピックして工房内でセッティングします☆
同じくトータルメンテでリフレッシュ!新品同様もしくはそれ以上の仕上がりです♪
本当にお客様の喜ばれる笑顔が私達の財産です!
指輪がキツくなってきている方は、お早めのサイズ直しをお薦め致します
毎年なぜか冬になりますと増えて参りますのがこちら。。。
何でしょうか?
はい、指が浮腫んでしまい指輪が抜けなくなってしまって、最後の手段
『専用工具リングカッターで切断』をした直後の図です。
カルティエのフルエタニティーがもったいない!!
という気持ちは分かりますが、手遅れになる前に対処をお薦め致します!
フルエタニティーなので、切断するところのダイヤを外してからの作業になります。
あいにく切断した箇所は復元できますが、それなりの料金がかかるという事で、今後サイズ直しも可能になるような仕様で修理させて頂きました。
切断面を形成して新しいプラチナをそこに入れる事になりました。
バッチリです♪
さてまだまだ続きますが、現在進行中なのでビフォアーをお伝えします。
こちらもカルティエのリングです。
サイズ直しとフルメンテナンスがご希望です☆
こちらは☆がプラプラ揺れる部分がもげてしまいました。
こちらを再度補修+フルメンテナンスがご希望です。
こちらのお客様は神奈川県からお越しくださいました!
ダイヤ抜けの1例です。
なんとも。。歯抜けにやはり見えてしまいますので新しいダイヤをご用意してセッティングします。こちらもフルメンテナンス☆
こちらは海外製のK18製のピアスです。
が変色が元々のデザインを台無しにしてしまっています。
マシーンポリッシュ+トータルメンテをご依頼頂きました。
こちらも同じお客様からのご依頼です。
アメリカから購入してきた思いであるペンダント。素材が銀なので変色が著しいです。。。
マシーンポリッシュで新品仕上げご希望です☆
変色したりキズが付くのはジュエリーの宿命
長年お客様からヒアリングをさせて頂いていると、とんでもない感覚をお持ちの方もいらっしゃる事が判明しました。
変色したり皮脂がつまったり、ちょっとキズがついてしまったり、しただけでゴミ箱にポイっ。。。
信じられませんが少数派いらっしゃるのです。
貴金属はメンテナンス次第では永続的に使う事ができるアイテムですし、もし必要なくなったら売却も可能なモノなのです。
お気を付け下さい!!