私の父が書いた伝記☆まもなく会社設立５０周年＊祝

創業の原点　「守・破・離」　職人道

私が物心がつく頃、当時自宅の真横に工場があって「ガチャコン！ガチャコン！」というリズミカルな機械音
そして工場の貴金属が蒸発する匂いと油の匂いがする中、ネズミ色の制服を着た人達が出入りするのを毎日の様に見ながら育った、そんな幼少期でした。
家と工場の距離はほぼドアーtoドアーで、いとも簡単に家からその工場に行ったり来たりと、社員の方に可愛がられたり工場で手仕事をする祖父にお駄賃をもらいにいったりと出入り自由、本当に「良き昭和の時代」がそこにはあったんだなぁ～と、ふと懐かしい思いに今でもかられます。

母そして４人の子供と２家族の両親を、この当時は「強い意思で必死で家族にメシを食わせる事だけを考えていた」とここにきて最近父が私に話してくれた事が、とても印象深く父の偉大さを改めて重く受け止めた瞬間でした。

写真はその父が２００７年に発刊しました「創業の原点：守、破、離　職人道」です。

この本はジュエリー・宝飾業の地場産業である「山梨県　甲府」を舞台に、私の父の修行時代～創業期～上場するまでの半世紀以上の日本宝飾の歴史、時代背景を舞台に、当時のヨーロッパ宝飾事情などグローバルな当時の様子もリアルに「良い事も悪い事」が詰め込まれた一冊です。＊現在社長である兄の記事も一部載ってます。

私にとっては今やバイブルとして大切にしている中の一冊です。

その中でも「東京浅草で生まれ～山梨へ疎開～１５歳から弟子入りし～２２歳で独立開業～翌年には従業員を雇う」ところは生ぬるい今現代の環境とはかけ離れ過ぎていて、衝撃を覚えてしまう内容もしばしば（笑）

ジュエリー業界内の摩擦や抵抗、色々と凄まじい壁、山を乗り越えて今があるのだと「偉業」を成し遂げるには相当の覚悟がいるのだなと、そして強い意思が必用なのだな～と勉強させて頂いております。

 

「会社設立５０周年」を前に「山梨の名工」にも選ばれました☆

残念ながら業界の方からは「変人」やら「怪物」と陰で言われてしまう父ですが。。。

私は心から尊敬してます。

この偉業を「職人」という形から成し遂げた人物が一体この世に何人いるのだろうか？

レアである事は間違いなさそうです（笑）

そんな事で今後定期的にこの本を元に、常識内で公開できる範囲で「コラム」という形で皆様にお伝えしていきたいと考えました。

宜しかったら今後もお読みくだされば幸いでございますm(__)m

 

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