ジュエリーリフォームで失敗しないお店選び…
指輪リフォームで宝石がすり替えられる心配は本当にあるの?
「大切な指輪をリフォームに出したいけれど、宝石をすり替えられたらどうしよう…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
特に高価なダイヤモンドや三大貴石などの、色石が使われた指輪を預けるとき、「本当に同じ宝石が戻ってくるのか」と心配になる方は少なくありません。
この記事では、指輪のリフォーム時に宝石や素材がすり替えられるリスクの実際と、安心して依頼するための対策を、国家検定1級技能士のTAKAが分かりやすくご紹介します。

過去の宝石すり替え事件はあるが、極めてまれ
過去には大手百貨店でリフォーム時のすり替えが問題となった例もありますが、これは非常にまれなケースです。
しかし、それは20年以上前の例であり、現在では同様の事件はほとんど発生していません。
なぜなら、以下の理由からすり替えは業者にとって大きなリスクであり、信頼ある宝石店ではまず起こり得ないからです。
・宝石のすり替えは明確な犯罪行為
・バレれば営業停止や刑事責任に直結
・専門業者は長年の信用が最も大切
つまり、「すり替えは現実的なリスク」というよりイメージ先行の不安であることが多いのです。

指輪リフォームの際の不安を解消するためにできる5つの対策
とはいえ、大切な宝石だからこそ、納得できる対策を取ってから指輪のリフォームを依頼したいもの。
以下の方法を押さえておきましょう。
1. 鑑定書や鑑別書を確認する
宝石に鑑定書(グレード証明)や鑑別書(本物であることの証明)が付いていれば、石の特徴や個体差が記録されています。
これを保管しておくことや、リフォームを依頼する店舗にコピーを取ってもらう、などの事ですり替えの防止になります。
2. 写真を撮って状態を記録する
宝石の見た目・色味・形状・石留めの様子をリフォーム前に、店側に一眼レフなどで撮影してもらっておくのは非常に有効です。
自身で撮影に自信があれば自分で撮っておくのも良いでしょう。顕微鏡撮影などをしてくれる店舗もあります。
3. 店舗の実績や口コミを確認する
信頼できる店舗は、長年の営業実績があり、ネット上の口コミやSNS評価でも評価が高いことが多いです。
加工実例が豊富で、職人(国家資格者)や宝石に詳しい者が在籍している店舗を選ぶとより安心です。それと厳重な金庫や、セキュリティーが入っているか?なども重要です。
4. 加工の流れが見えるお店を選ぶ
「工房併設型」「一点ずつ丁寧に管理している」など、加工工程や作業の透明性がある店舗は信頼性が高く、取り違いや紛失リスクも最小限に抑えられます。途中経過報告などをマメにしてくれるお店が良いでしょう。
5. 説明や見積もりが丁寧かチェックする
最初の問い合わせやカウンセリング時に、宝石の状態確認や見積もり説明が丁寧かどうかも判断材料になります。
曖昧な説明や、執拗に急がす対応は避けた方が無難です。









安心して指輪のリフォームを進めるために
指輪のリフォームは、大切な宝石を新しいデザインで再び使えるようにする素敵な選択です。
宝石のすり替えを防ぐためには、信頼できる店舗選びと事前の記録が最も有効な対策です。
当店をご利用のお客様の中には『1年かけて探しました』というお客様も実際いらっしゃいます。衝動に駆られず、心配を抱えたまま預けるのではなく、納得がいく信頼できるお店で、十分な確認と対話のもとで進めましょう。
まとめ|指輪リフォームですり替えが心配なあなたへ
指輪をリフォームする際に、宝石がすり替えられてしまうのではという不安を抱える方も少なくありません。
しかし、以下の3つを最低限守ればその不安はぐっと小さくできます。
・鑑定書、写真で“同一性を記録する
・実績豊富な店舗を選ぶ
・加工過程の透明性があるお店に依頼する(店舗外に宝石を出さない。途中経過の報告など)
これらを徹底することで、大切な宝石を守りながら、安心してリフォームを依頼できます。
不安を前向きな選択に変えて、ジュエリーリフォームで自分らしいジュエリーの再スタートを叶えましょう。
ジュエリーデザイナー乙未の『ジュエリー リフォームでダイヤモンドのすり替えって本当にあるの?』
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