日本を代表するジュエラー・ギメル社の美術…
奈良・京都出張の巻!!
- Blog 海外出張&視察
- (最終更新日: )
- 投稿者:国家検定1級技能士 深沢友貴
デザイナーの乙未です。
先日の定休日を使って出張に行って参りました。
久しぶりの関西地方です。
奈良の薬師寺では、仏様のアクセサリー展という人間国宝の桂先生親子の作品展が、
滋賀のMIHO ミュージアムでは、ムガール皇帝とマハラジャの宝石展が開催されています。
仏様のアクセサリーの関しての記事はSNSにもアップさせていただきました。
https://www.facebook.com/positaka/?hc_ref=PAGES_TIMELINE&fref=nf
今回はマハラジャの宝石展についての記事を書きたいと思います。
さて、MIHO ミュージアムってご存知ですか?
滋賀県の山奥にあります。
とっても遠くてビックリします。。
でも異空間に来た感じでしたよ。。
今回の視点は『ファネルビジョン』です。
世界ナンバー1マーケティングのジェイの教えでもあるのですが
固定観念や自分の常識や価値観にとらわれないで、視点を広くするという意味です。
皆、それぞれ価値観も生まれも育ちも違うのだからコレといった答えは無いのだという考え方です。
そんな視点でみた展示会で今回感じた私の中のテーマは、
『クンダン』と『ゴルコンダ』と『JAR』と『ヴァレン・バガット』です。
クンダンとは?インド特有のセッティングで石の上に貴金属の箔を敷き反射させ、宝石をクローズドセッティングする技法を言うそうです。
ビデオが流れておりましたので、非常に興味深く見入ってしまいました。
薄い箔を2〜3枚くらいに折り畳み、石と台座の間に押し込んで押さえながら留めています。薄い箔で石を留める???まさに衝撃の映像でした!
これこそ、今までの私の中の価値観や固定観念が覆された感じです。
作品をみると顕著にわかりますが、石と地金の接点が異様に薄いのです。
全体をみると、当たり前のようにみえますが、技法をみてビックリしました。
まさにファネルビジョンです。世界を見るとまったく知らなかった事が常識だったりするのだから面白いですよね!!
ゴルコンダとは?タイプⅡaと呼ばれる窒素などの不純物をほとんど含まないダイアモンドの事をいいます。
インドのゴルコンダから産出される為、この名で呼ばれます。
先日、Victorian Box さんにお邪魔した時にも拝見させて頂きました。
そして資料も頂き、その後今回の展示会でも大粒ゴルコンダに出会え、感動しました。
Victorianさんの資料からも、ダイアモンドの全体算出量のうち2%に満たない非常に希少な石です、と書かれています。
さすが、マハラジャです!
一般的にはあまり知られていない様ですが、輝き度が全く違います。
一番大粒の70.21Ct以外は、比較的石の厚みが薄く、ひらべったい感じがしましたが
尋常でないくらいギラギラしているのです。
そして、本当に内包物がまったく見当たりません。
ため息が出る、、、とかの世界ではなかったです。。。
そして、JARはパリのジュエリー作家で
その変わり者っぷりで有名ですよね^^
彼の作品は生で見た事がなかったので非常にいい機会を与えていただきました。
なにか、作り方も独特で、現在の生アーティストをこの目で確かめる事が出来ました。
ヴァレン・バガットはムンバイのジュエリーデザイナーです。
彼の育った環境や家の建築などからインスピレーションをえているそうで、特に育った家がアールデコ建築だったので、その影響が強いとおっしゃっていました。
そして、デザイナーの役目の重要さも訴えておりました。
特にデザインを書く時は、平面ではとらえないで立体にした時の見え方を重要視するそうで、あ、私も同じ!!って思ってしまいました。
立体にした時の陰の落ち方の美しさ、こんな感性でデザインを書かれるそうです。
シンプルで薄い枠に宝石をセッティング、クンダンとはまったく違う新しい旋風をおこしたインドのデザイナーさんだと言う事です。
重量とか装着感とか、どうしてもプロパーな感覚でデザインを見てしまいがちでしたが、
このようなコメントを見聞きして、私も陰の落ち方や、揺れる意味や、どうしてこのようなセッティングでないといけないのか?などもう少し追いかけてみたいなぁ、と感じました。
ファネルビジョンでもっと感性を磨きたい、そう感じる展示会でした。
宝石の凄さももちろん、時代の流れに添って展示されていたので
非常に見やすく、勉強になりました。
東京で開催されるとごった返して、見たいものも見られない状況だったりするので
遠出してきてよかったな〜って思います。
今回は、日本の伝統技法からはじまり、マハラジャの宝石に出会い、非常に充実したジュエリー出張となりました。
比べる事は出来ないけれど、日本の伝統工芸も相当なものです。
技術的には世界的なレベルだと思います。
日本の伝統は絶対に世界からのオファーがあるはずです。
ジュエリーTAKAでも少しづつですが、準備中でございます。
随時ご報告していきますので、ご期待くださいね^^
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